株取引で送られてくる株主向けの「事業報告書」は?

株主向けの事業報告書は、保有年数の長い株主経験者にも初心者にも送られてきます。

現状と未来を知ることのできるツールなので隅々まで読みましょう。

ポイントを示します。

■現状の成績と今後の未来計画を知る。

株取引で決算期ごとに送られてくる株主向けの「事業報告書」は、別名「株主通信」などとも呼ばれています。

これはどういうものかというと、企業が株主から預かった資金をもとに、どのような事業展開をし、どんな結果をもたらしたかという報告書です。

同時に企業の今後の取り組みについて、5カ年計画などで詳しく述べている報告書もあります。

株主である投資家が、唯一自宅に居ながらにして企業からの報告を受け取れるツールです、最近ではネット環境が整っているので、郵送ではなくネット上でPDFファイルの報告書をいつでも閲覧できるようになっています。

■参考にしなければいけない必読ツール。

株主である企業や、これから投資をしてみようかという会社に対して、もっとも詳しく全体像を把握できるのがこの報告書です。

「参考にできるか」というよりは参考にしなければいけないツールです。

参考にすべきポイントは3つあります。

1つは「今期・当該期の実績(売上げ・経常利益・推移)、営業利益、1株あたりの株主資本利益率など」です。

グラフで一覧できるので把握しやすいです。

2つめは「財務諸表・貸借対照表」、3つめが「経営計画(5カ年計画など)」です。

1と2は現状の報告、3は未来に対する取り組みの予告です。

財務諸表は数字が並んでいるだけで読み取りはむずかしいですが、かならず損益の解説が付記されていますので、目を通してください。

原因がわかります。

■株価の上がり下がりに一喜一憂しない。

企業の業績が悪くなると株価は下がり、配当利回りが低く設定されたり、配当そのものが無くなったりします。

しかしあまり気にしないでください。

当期の業績は、企業を取り巻く状況によって上下しますので、短期的・短絡的な見方で株を売却してしまうのはよくありません。

とくに株の初心者のあいだは、最低でも1年以上は保有して、会社の成り行きや株価の連動を勉強しましょう。

理想的には3年、5年と保有して、企業の成長に寄与するような個人投資家になって欲しいものです。

そのために読んで欲しいのが「5カ年計画」など、企業の今後に向けてのビジョンです。

■社長の挨拶文などからも、企業の将来に向けての意気込みが読み取れます。

初心者はとくにじっくりと読込んで、理解を深めましょう。

社会情勢が世界的に複雑で、なおかつグローバル企業、多国籍企業が増えています。

株価は乱高下しやすく、企業の見通しがきかない自然界の異常現象も増加。

またハゲタカファンドと忌み嫌われている投資会社の株価操作などもあります。

株価の変動に一喜一憂するのは初心者の証拠です。

社長の人柄や将来展望などをじっくり読み取って、今後に期待しましょう。

5カ年計画などから、株主としての展開予測をしてみるのも楽しいものです。